
日本FP協会が調査した小学生の将来なりたい職業ランキングの6位に『Youtuber』がランクインしていました。
HIKAKINさんが小学生に大人気でそこから影響されて憧れている子が多いようです。
親御さんとしては我が子がYoutuberになるのは避けたいですよね。
しかし彼の収入は我々の予想を遥かに超えるものです。
今後はネットビジネスがどんどん普及していき、ああいった動画投稿や生放送などで稼ぐ人が増えてくると思われます。
なので一概に『Youtuberはダメだ』と言って可能性を捨てさせてしまうのもいけないと思います。
そこで今回は小学生がYoutuberを目指すメリット・デメリットを考えて行きたいと思います。
小学生がYoutuberを目指すメリット

まずは毛嫌いせず、小学生がYoutuberを目指した場合のメリット・デメリットを考えてみましょう。
まずはメリットから。
メリット
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動画編集の知識が付く

Youtubeはみなさん知っての通り動画を投稿するサイトです。
動画を撮るだけなら簡単ですが最近は動画に文字を表示させたり、効果音を付けたり、いくつかの動画を組み合わせたりと様々な編集を行っています。
これらを行うにはかなりの動画編集の知識が必要となってきます。
Youtuberを目指すことによってパソコンの使い方や動画編集の技術などを磨くことが出来ます。
2020年からプログラミングが必修化されることもあり、パソコンに慣れると言う点ではかなりの利点ではないでしょうか。
動画編集を行うことでパソコンの技術が付く
人に伝える能力が付く

投稿する動画の内容はYoutuberによって様々ですが、
『相手にわかりやすく伝えて最後まで動画を見てもらう』という目的は全員同じです。
それを実現するためには、相手にわかりやすく伝えて興味をもってもらう必要があります。
有名なYoutuberは皆そういう話し方が出来ているから有名になっています。
子どももHIKAKINなどの動画を参考にして自分なりの動画を作るとすると、
少なからず伝える力というものが身についてくるのではないでしょうか。
さらに内容は自分が考えたものなので、自分なりの解釈などを交えて伝えようとします。
相手にわかりやすく伝えるというのは社会人になっても重要なスキルとなるため、この力が磨けるという点では利点ではないでしょうか。
相手に興味を持ってもらうため伝えようとする気持ちや伝える力が付く
話す順序などを考える事で論理的思考が身に付く

動画の時間は一概には言えませんがだいたい5分以上はありますよね。多いと30分とか。
例えば10分動画を作るとします。1分に話す文字数はおよそ300文字です。
10分だと3000文字を話すことになります。
この3000文字で相手に興味をもたせるように話を進めていき、かつ最後まで見てもらうように話の構成なども考える必要があります。
その中でどういう順番に話せば伝わりやすいかなどを考え、論理的思考が付くのではないかと思います。
これも社会人になった時に必要となるスキルで、相手に説明したりプレゼンなどの場では重要なスキルとなってきます。
話の構成を論理的に考える力と実際に話をしてプレゼンのスキルが身に付く
何かを作りあげる楽しさを学ぶことができる

何かを最後までやり遂げるという経験って、小さい頃にはかなり重要な経験です。
将来途中で投げ出したり逃げ出したりしないためにも子供のうちから最後までやり遂げる達成感というものを覚えておくのは大事な事です。
動画を作るためには下記のようにたくさんの要素があり、時間をかけてようやく完成させます。
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これらをこなして最後にようやく動画投稿完了となります。
HIKAKINさんはこれを毎日のように行っています。よくネタが尽きないですよね。継続は力なりですね。。
最後に動画が投稿されて実際にyoutubeの画面で自分の動画を流した時はかなりの達成感があります。
別に再生数が伸びないから失敗というわけではなく、最後までやり遂げて動画を投稿したという経験が大事です。
動画を完成させる事で最後までやり遂げる達成感を覚えられる
失敗しても何度も作り直す事で忍耐力が身に付く

先程も書いたように最終的には完成した動画をチェックします。
そこでミスなどを見つけると動画の編集をやり直さなければなりません。
編集だけならまだしも動画の撮り直しなどが発生した場合は、また動画を撮影して再度編集する必要があります。
この『チェック→修正』をループして行う必要があります。
こういった作業は仕事を始めてからも行う大事な作業となります。
注意力も付くようになりますし何度もやり直して忍耐力を付ける事も出来ます。
動画をチェックして何度も修正することで忍耐力が付く
収益を手に入れることができる

これは小学生にとってはおまけみたいなものですが、広告収入を得ることが出来ます。
一発当たればHIKAKIさんのように年収1億とか手に入りますが今回は大金を手に入れられますというメリットではなく、
頑張ってやり遂げたことに対して報酬を貰う喜びを感じることが出来るということです。
1円でも2円でもいいんです。自分が頑張った作品に少しでも価値が出た時の感動というものがとても大事です。
社会人は自分の仕事ぶりに関係なく会社から給料が出るため、こういう考え方が出来ない人が多いように思います。
自分の行いに価値があるんだという事を身をもって感じる事ができます。
最後まで作りきった作品に価値が付く喜びを感じることが出来る
小学生がYoutuberを目指すデメリット

次にデメリットを考えてみましょう。
デメリット
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学校の勉強が疎かになる

メリットでも書きましたが、動画投稿までにはかなりの時間がかかります。
遊ぶ時間を動画作成に当てるなら良いのですが、宿題もやらずに動画作りばかりしていると学校の授業についていけず本末転倒。
これに関しては親御さんからルールを提示して宿題が終わってからやるようにしてあげるなど対策が必要だと思われます。
そのへんの自己管理が出来ればデメリットもメリットに変わるのではないかと思われます。
勉強と動画作成が両立できるよう自己管理が必要
顔出しによる危険性

これが1番のデメリットです。
親御さんもこれが理由で子供にはYoutuberをやらせたくないのでしょう。
もし私も子供にYoutuberになりたい!と言われたらこれが理由で断固拒否すると思います。
顔出しをすると言うことは個人情報をさらけ出しているようなもの。
最近は窓に映る景色や周りの音などから住所を特定されるケースもあるらしいです。
時々、親が我が子を動画に撮って投稿しているものを見ますが、どういう神経をしているのか疑う事があります。
しかしこれは本人は危険だと気づいていないだけで悪気があっての事では無いのだと思います。
こういったネットでの危険を把握するネットリテラシー力が欠けている人がかなり多いように感じます。
私は顔出しが危険という事を教えるのではなく顔出しすると何が起こるかをしっかり教える事がとても大切だと思います。
そこで私がおすすめするのは顔を出さずにゲームの映像や手元だけの動画などを作成する事です。
これならば特定される心配はほとんど無いように思えます。まあ声などからバレたりもする事もあるので危険が完全に消えるわけではないですが。
顔出しをすることは危険だらけだという事を認識する必要がある
誹謗中傷コメント等

youtubeに動画を投稿すると不特定多数の人からコメントが届くことがあります。
ネットの世界とは良い人ばかりではありません。私達が想像出来ないようなひどい事を考えている人がウジャウジャいます。
小さい子が頑張って作った動画に対して悪口を書いたりする人だって0とは言い切れません。
自分が頑張って作った動画に対して悪口や批判を書かれたら子どもたちはどう思うでしょうか?
中学生がネットやラインで悪口を書かれて自殺するケースなどもよく耳にすると思います。
そういった危ない世界に子どもたちを送り出すということは大きなデメリットだと思います。
不特定多数から誹謗中傷コメントを受ける可能性がある
まとめ

以上、『小学生がユーチューバーを目指すメリット・デメリットまとめ』でした。
メリットが多い印象を受けますが、デメリットの危険度がかなり高く、
私としてはしっかりリテラシーを教えられる自信があるならば子供に動画作成をさせてあげても良いのかなと思いました。
逆を言えば教える自信が無いのなら辞めさせましょう!という事です。
とはいえ時代はどんどん変わっていきます。数年後にはYoutuberという存在がもっと当たり前のものになっているのかもしれません。
私達の考えも新しいものに対する拒否反応なのかもしれませんね。
まあ正直、Youtuberよりも危険度が低い私のようなブロガーをおすすめしますね(笑)